【新人栄養士・学生向け】食品構成の作成方法(糖尿病治療のための食品交換表ver.)

献立作成

こんにちは。

食品構成の作成は栄養士として最も重要なスキルの1つです。

実際の現場では、各患者さんごとの目標栄養量院内約束食事箋など給食提供の基準を満たすための食品群別目標量を検討する機会は多く、食品構成作成スキルはあらゆる場面で活用できます。

食品構成の作成方法には様々あると思いますが、ここでは、糖尿病食事療法のための食品交換表を用いて食品構成を作成したいと思います。

本方法は当ブログ管理者の私見に基づく方法ですので、一参考としてご覧いただければと思います。国家試験などの解答と相違がある可能性がありますのでご注意ください。

それでは行きましょう。

食品構成とは

食品構成とは、食品群別荷重平均成分表や糖尿病食事療法のための食品交換表などを用いて、目標栄養量を満たすための各食品群の目標量を示すものです。

栄養指導や院内約束食事箋などあらゆる場面で活用できます。

糖尿病食事療法のための食品交換表を用いて食品構成を作成する

今回は「糖尿病食事療法のための食品交換表」を用いて食品構成を作成します。

食品構成手順
  • 目標栄養量の算出
  • 単位数を算出(目標エネルギー量÷80kcal)
  • 糖尿病食事療法のための食品交換を用いて、目標栄養量を満たすような各表の単位数を検討する

青色の部分が栄養量です。目標栄養量に近づくように、赤色の部分の可食量を調整します。最終的にこの赤色の部分が食品構成になります。

食品交換表を用いた食品構成

約束食事箋など提供される給食の基準を検討される際には、できる限り統一することが重要です。また分ける場合にもなるべく展開は少なくしましょう。

栄養量にとらわれて、細かく分けてしまうと献立作成時にパターン化が難しくなります。

栄養指導での食品構成の活用

栄養指導で食品構成を活用することは、患者さん自身が食事療法を実践する上で、非常に有効な方法です。

糖尿病食事療法についての栄養指導の場合、「糖尿病食事療法のための食品交換表」という大変有用なツールがあります。

食品交換表の中には、50%、55%、60%と炭水化物比の参考が載っていますが、タンパク質に着目したときに過不足が生じることもあります。適したPFC比のものがない場合には、下記のように各個人に合わせた単位配分を検討してあげてもよいかもしれません。

最後に

食品構成は、栄養計算を細かくしなくても、目標エネルギー量に近づけることができる非常に有用なツールです。

うまく活用できるように日ごろから食品構成を意識してみるとよいのではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。本ブログが皆様のお役に立てれば幸いです。

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本内容は、当ブログ管理者の私見に基づく内容ですので、いかなる場合にも責任は負いません。一参考としてご活用ください。

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