こんにちは、comachiです。 「食品構成」の作成は、管理栄養士・栄養士にとって最も重要かつ、現場で一生使い続けるスキルの1つです。
患者さん個別の目標量設定や、病院の「約束食事箋」の基準作りなど、あらゆる場面で活用できます。今回は、前回作成した**「食品群別荷重平均成分表」**を用いて、具体的にどうやって食品構成を組み立てるのか、その手順を解説します。
1. 食品構成とは?
食品構成とは、目標とする栄養量を満たすために、**「どの食品群を、一日に何グラム食べればよいか」**を示した設計図のことです。
これがあることで、献立作成のたびに一から栄養計算をしなくても、決まった分量の食材を組み合わせるだけで目標栄養量に近づけることができます。
また、栄養指導や約束食事箋などあらゆる場面で活用できます。
2. 食品構成の作成手順(荷重平均成分表ver.)
具体的な作成の流れを見ていきましょう。(※食品群別荷重平均成分表の作成方法については、[こちらの記事]を参照してください)
① 目標栄養量の確認
まずは、対象となる集団や個人の目標エネルギー量、タンパク質、脂質などを設定します。 (※目標量の決め方については、[こちらの記事]を参照してください)
② 食品群ごとの「可食量」を調整する
「食品群別荷重平均成分表」の数値をベースに、各食品群のグラム数(可食量)を仮入力していきます。
- 調整のコツ:
- まずは主食(穀類)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、牛乳・乳製品などの「枠組み」から埋めていきます。
- 次に野菜、果物、油脂類、調味料で微調整を行います。
- 目標栄養量に近づくまで、パズルのように数字を入れ替えます。
青色の部分が目標栄養量に近づくように可食量を調整します。最終的にこの赤色の部分が食品構成になります。


③ 献立作成への「展開」を意識する
約束食事箋などの基準を作る際は、「パターンの作りすぎ」に注意が必要です。 栄養数値にこだわりすぎて「1400kcal」「1500kcal」「1600kcal」……と細かく分けすぎると、厨房現場での盛り付けミスや献立作成の複雑化を招きます。なるべく統一し、展開を少なくするのが実務のコツです。
3. 栄養指導での活用メリット
食品構成は、患者さんが自宅で食事療法を実践する際にも非常に有効です。
患者さんは管理栄養士のように栄養計算ソフトを持っていません。そこで、**「卵は1日1個」「お肉は80g」**といった具体的な食品構成(単位)を提示することで、専門知識がなくても目標栄養量を守れるようになります。
個人ごとに荷重平均を出すのは難しいため、地域の栄養士会が発行している汎用的なデータや、施設で作成した標準的な表を活用して、分かりやすい**「食品構成表(パンフレット)」**を作っておくと重宝されます。
最後に:食品構成は「計算」を「習慣」に変えるツール
食品構成をマスターすれば、細かな栄養計算に追われることなく、適切な食事提供が可能になります。
最初は数字を合わせるのに苦労するかもしれませんが、日頃から「このエネルギー量なら野菜はこのくらい」という感覚を養っておくことが大切です。本ブログが、皆さんの実務スキル向上の一助となれば幸いです。
立てれば幸いです。
本内容は、当ブログ管理者の私見に基づく内容ですので、いかなる場合にも責任は負いません。一参考としてご活用ください。




