こんにちは。
食品構成の作成は栄養士として最も重要なスキルの1つです。
実際の現場では、各患者さんごとの目標栄養量や院内約束食事箋など給食提供の基準を満たすための食品群別目標量を検討する機会は多く、食品構成作成スキルはあらゆる場面で活用できます。
食品構成の作成方法には様々あると思いますが、ここでは、食品群別荷重平均成分表を用いて食品構成を作成したいと思います。
本方法は当ブログ管理者の私見に基づく方法ですので、一参考としてご覧いただければと思います。国家試験などの解答と相違がある可能性がありますのでご注意ください。
それでは行きましょう。
食品構成とは
食品構成とは、食品群別荷重平均成分表や糖尿病治療のための食品交換表などを用いて、目標栄養量を満たすための各食品群の目標量を示すものです。
栄養指導や院内約束食事箋などあらゆる場面で活用できます。
食品群別荷重平均成分表を用いて食品構成を作成する
今回は食品群別荷重平均成分表を用いて食品構成を作成します。
食品群別荷重平均成分表の作成方法を知りたい方は下記をご確認ください。
青色の部分が栄養量です。目標栄養量に近づくように、赤色の部分の可食量を調整します。最終的にこの赤色の部分が食品構成になります。
栄養指導での食品構成の活用
栄養指導で食品構成を活用することは、患者さん自身が食事療法を実践する上で、非常に有効な方法です。
栄養計算をするとき、実地の栄養士は給食システムを使うことが多いと思いますが、患者さんは栄養計算ソフトを持っていないと思います。いざ給食システムなしで栄養計算をしようとすると栄養士でもハードルが高いと思います。
その条件下で、目標栄養量を達成するためには、食品構成は必要不可欠です。
しかしながら、実際に患者さん本人が使用する食材がわからないですし、各個人によっても異なります。そもそも各個人の食品群別荷重平均成分表を作成することは現実的ではないので、その地域でよく使われるような食材をピックアップして作成された汎用性の高い食品群別荷重平均成分表を用いて、下記のような食品構成表を作っておくと有用でしょう。
最後に
食品構成は、栄養計算を細かくしなくても、目標エネルギー量に近づけることができる非常に有用なツールです。
うまく活用できるように日ごろから食品構成を意識してみるとよいのではないでしょうか。
最後までご覧頂きありがとうございました。本ブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
本内容は、当ブログ管理者の私見に基づく内容ですので、いかなる場合にも責任は負いません。一参考としてご活用ください。