管理栄養士として、病院や施設で働いていると様々な資格を持った管理栄養士やMRを見かけると思います。
管理栄養士が目指すことができるステップアップ資格はたくさんありますが、今回は病院や施設など、医療介護の分野で役に立ちそうな資格を一覧としてまとめましたので、参考に頂ければと思います。
たまたま知った資格の取得を目指すよりも、どんな資格があるか知った上で、心惹かれる資格の取得を目指すのもよいのではないでしょうか。
本内容は、2024年3月時点の情報をもとに作成されています。詳細については必ず対象団体の公式ホームページでご確認いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ではいきしょう。
- 日本栄養士会認定資格
- 管理栄養士・栄養士及びその他医療関係職種が取得できる資格
- 国家資格が不要な資格
- さいごに
日本栄養士会認定資格
●認定団体 公益社団法人 日本栄養士会
日本栄養士会では、認定管理栄養士・認定栄養士制度にて数多くのステップアップ資格が取得可能です。数多くの認定制度がありますので、リンクより詳細をご確認ください。一部病態栄養学会資格と交差するものもあります。
認定管理栄養士・認定栄養士
認定管理栄養士、認定栄養士は、各分野において「栄養の指導」について責任をもって実践できるレベルに到達したスキルを認める制度です。
詳細は >>>認定管理栄養士、認定栄養士 認定制度 をご確認ください。
特定分野別 認定制度
特定分野における実践活動により、優れた成果を生むことができる管理栄養士を認定。
専門分野別 認定制度
さらに専門性を身に付けたい管理栄養士の方へ時代のニーズに応えるスペシャリストを認定。
詳細は 日本栄養士会ホームページ をご確認ください。
管理栄養士・栄養士及びその他医療関係職種が取得できる資格
介護支援専門員(ケアマネージャー)
よく「ケアマネ」と呼ばれるのがこの資格です。持っていると活躍の場がとても広がるため、人気のある資格でもあります。受験資格を得るには管理栄養士取得後5年以上かつ相談援助業務を900日以上経験しないといけないため、取得を希望する方は計画的に準備を進める必要があるでしょう。
詳細は >>>各都道府県の担当部署ホームページ をご確認ください。
NST専門療法士
●一般社団法人 日本栄養治療学会
jspen(ジャスペン)という呼び名でおなじみの日本栄養治療学会が認定する資格。管理栄養士のみならず、看護師、薬剤師など栄養サポートに関係する医療関係職種から人気のある資格です。資格取得にあたっては40時間実地研修が必要ですが、他の病院の実際の栄養管理を学ぶことができるため、座学だけでは得られない生きた知識を勉強することができます。
NST専門療法士取得後、上位資格である「栄養治療専門療法士」を目指すことができます。
詳細は >>>日本栄養治療学会ホームページ をご確認ください。
病態栄養専門管理栄養士
●認定団体 一般社団法人 日本病態栄養学会
病態栄養専門管理栄養士
NSTコーディネーター
がん病態栄養専門管理栄養士
腎臓病病態栄養専門管理栄養士
糖尿病病態栄養専門管理栄養士
肝疾患病態栄養専門管理栄養士
詳細は >>>日本病態栄養学会ホームページ をご確認ください。
臨床栄養師
●認定団体 日本健康・栄養システム学会
詳細は >>>日本健康・栄養システム学会ホームページ をご確認ください。
腎臓病療養指導士
●認定団体:日本腎臓病協会
詳細は >>>日本腎臓病協会ホームページ をご確認ください。
糖尿病療養指導士(CDE)
糖尿病療養指導士(CDE:Certification Board for Diabetes Educators)には、日本糖尿病療養指導士認定機構が認定する「CDEJ:日本糖尿病療養指導士」と各地域の認定団体が認定する「LCDE:地域糖尿病療養指導士」があります。それぞれ認定団体や受験資格が異なりますので注意が必要です。
日本糖尿病療養指導士(CDEJ)
●認定団体 一般社団法人 日本糖尿病療養指導士認定機構
詳細は >>>日本糖尿病療養指導師認定機構ホームページ をご確認ください。
地域糖尿病療養指導士(LCDE,CDEL)
CDEJ以外にも、各地域に根差したCDEがあります。経験や条件など異なりますので、所管の公式HPをご確認ください。
健康運動指導士
●認定団体名 公益社団法人 健康・体力づくり事業財団
●健康運動指導士とは、個々人の心身の状態に応じた、安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者 健康・体力づくり事業財団HPより一部抜粋
詳細は >>>健康・体力づくり事業財団ホームページ をご確認ください。
心臓リハビリテーション指導士
●認定団体 特定非営利活動法人 日本心臓リハビリテーション学会
心臓リハビリテーション指導士
心臓リハビリテーション上級指導士
詳細は >>>日本心臓リハビリテーション学会ホームページ をご確認ください。
心不全療養指導士
●認定団体 一般社団法人 日本循環器学会
詳細は >>>日本循環器学会ホームページ をご確認ください。
循環器病予防療養指導士
●認定団体 日本高血圧学会、日本循環器病予防学会、日本動脈硬化学会、日本心臓病学会
① 申請締切日より過去5年以内に下記に2回以上参加した者。(参加を証明できるものを提出)日本高血圧学会総会臨床高血圧フォーラム、高血圧フォーラム日本循環器病予防学会学術集会日本動脈硬化学会総会・学術集会動脈硬化教育フォーラム日本心臓病学会学術集会 ② 認定委員会で定められた講習会および認定委員会が指定したWebセミナー(循環器病予防療養指導士Webセミナー、循環器病予防eラーニング講座の中で循環器病予防療養指導士認定単位が付与されているもの)でA群、B群、C群より合計12単位以上取得した者。(※2) ③ 日本糖尿病療養指導士、腎臓病療養指導士、心不全療養指導士、日本心臓リハビリテーション指導士、腎臓病薬物療法専門認定薬剤師、専門看護師・認定看護師※の資格保持者。
※該当の資格は事務局へお問い合わせください。④ ①,②,③いずれにも該当せず、日本高血圧学会の専門医または評議員、日本循環器病予防学会の評議員、日本動脈硬化学会の専門医または評議員、日本心臓病学会のFJCCまたは代議員のいずれかより循環器病予防療養指導士に値する知識を有する者として推薦され、認定委員会が認めた者。(活動実績を提出) ※1:2025年3月までは受験資格に特別措置を講じています。
循環器病予防療養指導士 | 受験資格 (jpnsh.jp)
※2:(1)受験申請に使用できる単位は、申請から過去5年以内に受講したセミナーが対象になります。
(2)第10回(2025年)認定試験の受験申請においてはWebセミナーでの取得単位数の上限を設けていません。
- 日本高血圧学会のHPは >>>日本高血圧学会ホームページ
- 日本循環器病予防学会のHPは >>>日本循環器病予防学会ホームページ
- 日本動脈硬化学会のHPは >>>日本動脈硬化学会ホームページ
肥満症生活習慣改善指導士
●認定団体 一般社団法人 日本肥満学会
詳細は >>>日本肥満学会ホームページ をご確認ください。
呼吸ケア指導士
●認定団体 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
初級呼吸ケア指導士
上級呼吸ケア指導士
詳細は >>>日本呼吸ケア・リハビリテーション学会ホームページ をご確認ください。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
●認定団体 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本栄養士会との共同認定資格である摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士取得には、「日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士」が必要となっています。
詳細は >>>日本摂食嚥下リハビリテーション学会ホームページ をご確認ください。
日本口腔リハビリテーション学会認定管理栄養士
●認定団体 一般社団法人 日本口腔リハビリテーション学会
詳細は >>>日本口腔リハビリテーション学会ホームページ をご確認ください。
認定褥瘡管理栄養士 / 在宅褥瘡予防・管理師
●認定団体 一般社団法人 日本褥瘡学会
認定褥瘡管理栄養士(褥瘡認定師)
在宅褥瘡予防・管理師
詳細は >>>日本褥瘡学会ホームページ をご確認ください。
日本フットケア・足病医学会認定師 / フットケア指導士
●認定団体 一般社団法人 日本フットケア・足病医学会
日本フットケア・足病医学会認定師
フットケア指導士
詳細は >>>日本フットケア・足病医学会ホームページ をご確認ください。
骨粗鬆症マネージャー
●認定団体 一般社団法人 日本骨粗鬆症学会
詳細は >>>日本骨粗鬆症学会ホームページ をご確認ください。
栄養経営士
●認定団体 一般社団法人 日本栄養経営実践協会
詳細は >>>日本栄養経営実践協会ホームページ をご確認ください。
在宅訪問管理栄養士
●認定団体 一般社団法人 日本在宅栄養管理学会 / 公益社団法人 日本栄養士会
詳細は >>>日本在宅栄養管理学会ホームページ をご確認ください。
腎代替療法専門指導士
●認定団体 一般社団法人 日本腎代替療法医療専門職推進協会
詳細は >>>日本腎代替療法医療専門職推進協会ホームページ をご確認ください。
人間ドック健診情報管理指導士(人間ドックアドバイザー)
●認定団体 公益社団法人 日本人間ドック・予防医療学会
詳細は >>>日本人間ドック・予防医療学会ホームページ をご確認ください。
国家資格が不要な資格
国家資格を有しない場合にも、一定の経験や基準をクリアしている場合に、受験資格を得ることができる資格は多数あります。その中で医療の現場ではよく見かける資格を下記にご紹介します。
NR・サプリメントアドバイザー
●運営組織 一般社団法人 日本臨床栄養協会
MRさんが持っているのをよく見かける資格です。当該団体は厚生労働省ホームページにて、アドバイザリースタッフ養成と資格認定を行っている主な団体例として3つ挙げられているうちの一つ。その他、公益財団法人日本健康・栄養食品協会「食品保健指導士」、一般社団法人日本食品安全協「健康食品管理士/食の安全管理士」が挙げられています。
詳細は >>>日本臨床栄養協会ホームページ をご確認ください。
さいごに
管理栄養士が取得できるステップアップ資格はたくさんあります。他の医療関係職種と一緒に目指せばチーム医療の一助となるでしょうし、管理栄養士独自のものであれば、管理栄養士として一層成長できるかもしれません。まずはどんな資格があるのか知って頂いて、計画的に資格取得を進めていただければ幸いです。各資格の受験資格などの詳細については、必ず公式ホームページをこまめにご確認ください。
今回の記事は学会入会を勧誘するものではなく、入会等にあたっての責任は持てません。熟考の上、各個人の責任で入会・参加をお願いします。また、内容に関しましても、当サイトが責任を持つものではありません。必ず公式ホームページをご確認ください。